コンテンツにスキップ

このWebサイトは、管理人が個人的に書き留めている備忘録です。それ以上でもそれ以下でもありません。
誤記・誤解・誤謬を含め、記述内容の確度を一切保証しません。責任を負いません。問い合わせ等を受け付けません。
This Mediawiki is a personal memorandum written by Administrator, nothing more, nothing less.
Administrator do NOT guarantee accuracy of content, including any errors, misunderstandings, fallacies, take NO responsibility, do NOT accept inquiries anything of the sort.

「ZENROM」の版間の差分

提供: Memorandum
編集の要約なし
 
(相違点なし)

2024年6月2日 (日) 11:54時点における最新版

HP-41シリーズのユーザコミュニティが発見した〝エディタに内在するバグをわざと踏んで高機能なプログラミングを実施する技法〟である合成的プログラミング(Synthetic Programming)を一般ユーザでも容易に実行できるようにするためのFOCALライブラリをまとめたモジュール。HP-41CXの拡張スロットに装着し、合成的プログラミングを実行する。1983年にソフトウェアハウスであるZengarage Incから販売された。モジュール背面に記されるパッケージ名称は〝ZENROM〟。

ZENROMでは合成的プログラミングも可能だが、なにより「機械語によるプログラミングが実行できる」ことが特長で、HP-41CXのOSも触れることができる。PPC ROM同様、HP-41シリーズの製造元であるHPのサポートは皆無だが、150ページのマニュアルが附属しており問題無い。ebayをはじめとする中古市場では本体以上の高価格で取引されているが、HP-41CXを使用するならば、それを押してでも購入すべきモジュールである。

マニュアルにはPPCとの繋がりも示唆されていたり、

When writing to one of the User Groups, please enclose a Self Addressed Envelope together with stamps, International Reply Coupons or the common currency of two HP-41 magnetic cards.
(ユーザーグループに手紙を書く場合は、自分の住所を記した返信用封筒とともに、切手もしくは国際返信切手券、または、共通貨幣であるHP-41磁気カード2枚を同封してください。)

と当時のユーザコミュニティの独自ルールが窺えて興味深い。わざわざ切手国際返信切手券が分けて書かれていることからも、国際的なやりとりが盛んにあったのだろう。