所有するRPN電卓本体

提供:Memorandum

< RPN電卓

以下は管理人が所有・使用しているRPN電卓である。先述した経緯から、管理人は可能な限り、2001年の事業撤退前に開発・販売された製品を使用している。なお、管理人の癖だが、拡張機器含め、以下の全機種を可能であれば3台以上購入のうえ予備機をモスボール化して保管[1]しているため、死ぬまでRPN電卓の実機には困らない予定だ。

管理人が常用している機種はHP-41CXおよびHP-46で、HP-41CXの本体は10台所有している。

各ページにあるの演算結果は関数電卓のベンチマークとして有名である[2]。正接は近傍で急峻なカーブを描いてに発散するため、正接をに極めて近い有理数で演算させると、実装されている演算アルゴリズムや演算可能桁数の大小により「数学として正しい演算結果」と比較して誤差が出易く、故にその関数電卓の演算精度を確認するのに好都合だからだ。その中で、に極めて近く入力が簡便な有理数である[3]が使われている。その演算結果と正解(近似値)であるを比較することで、管理人が所有しているRPN電卓の演算精度と相対誤差を参考情報として記載している。正解(近似値)と数値が合っている桁を赤文字としている。

蛇足だが、は、演算すると小数点第11位まで0が続くが正解(近似値)となるものの、これも機種に依って演算結果が異なるので記載する。

なお、以降は発売年月日が旧い順に列記している。

脚注

  1. モスボール化する製品の優先順位は「外装箱・マニュアル・付属品等が全て揃った未使用品」→「外装箱・マニュアル・付属品等が全て揃った浅使用品」→「マニュアル・付属品等がある浅使用品」→「使用品」である。故に、常用する製品の優先順位は、この逆としている。
  2. あまりにこのベンチマークが有名となった悪影響として、一部の電卓では、の演算結果と見せかけてハードコーディングした正解(近似値)を表示させるセコいものがある。「どうも怪しい」と感じた場合は、を演算後、その電卓の小数点最下位の数値を1つずつズラした値で正接を求め、演算結果が連続していることを確認すれば良い。ベンチマークの演算結果だけハードコーディングした電卓では演算結果が連続しないため一発で判る。
    最大桁数まで表示するよう設定したHP-41CXで例示する。となるため、を加えた値で正接を求め並べると、と連続している。よって、HP製RPN電卓はベンチマークのハードコーディングなんぞしておらず、都度演算していることが判る。また、小数点第9位の値が1つ違うだけで演算結果がここまで大きく変わることから、このベンチマークが有用であることも解ってしまう。
  3. これはディオファントス近似として古代から知られているを乗じたもの=で除したものである。