HP-35s

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プログラム関数電卓。型番の〝s〟が小文字なのは誤りではない。HP-35の発売35周年を記念し、HP-35の外観を模して2007年に発売したもので、HP-50g同様、台湾Kinpo Electronics, Inc.に開発・製造を委託した機種である。ドットマトリクスで2行表示の液晶ディスプレイを備えているが、実装された関数や機能がHP-15Cより大幅に劣化しているうえ、バッテリの減りが異常に早く、ソフトウェアバグも多い。

また、本機のデフォルトは中置記法で、RPNで入力するには、電池を入れ替える度に「RPNモード」に設定変更する必要がある。即ち、本機ではRPNがオマケ機能の扱いであるため、RPN電卓に含めない場合が結構ある。この〝迷い〟や〝ブレ〟は、同じ仕様であるHP-49Gについて触れる際にも見られる。管理人は本機購入後に「RPNで入力できる」仕様だと判り愕然とし、以後は本機をRPN電卓に含めていない。

スタック 無制限 (メモリが許すまで)
プロセッサクロック周波数 不明 (チップセットSPPLB31Aから推定すると約2MHz)
使用電池 CR2032×2個
製造期間 2007年〜2021年
製造国 中国 → フィリピン
2007年発売時の定価 60ドル (約7,000円)