HP 82143A

提供:Memorandum

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HP-41シリーズ用有線接続式サーマルプリンタ。HP-41CXの拡張スロットに装着し、純正感熱ロール紙(HP 82175A)に演算過程や結果、グラフを印刷する。

純正ACアダプタ(HP 82059D)[1]と純正充電池(HP 82033A)[2]が附属し、充電後の充電池のみか、充電池が装着された状態でAC給電して使用する。なお、本機の動作時は、HP 82059Dから給電される電力以上の電力を消費するため、充電したHP 82033Aを必ず装着しなければならず、装着せずに印刷すると本機は破損する。故に、HP 82033Aが経年劣化や容量抜けで充電池として機能しなくなると本機も使用できなくなる[3]

HP 82175Aは既に製造停止となっているものの、〝幅2インチ¼=57.15mm〟〝直径45mm〟を満たす市販の感熱ロール紙であれば転用できる。管理人が調べる限り、三栄電機製プリンタSM1-21の専用補充品であるP-57-45Aが、幅はまったく同じ、直径はほぼ同じなので、使用している。

脚注

  1. 昨今のACアダプタとは異なり〝出力電圧AC8V〟〝出力最大電流3A〟であることと、出力側プラグが独自形状のため、市販の汎用ACアダプタでは代替できない。
  2. 実態は〝SC(Sub-C)〟と称される単2形電池より若干小さいNi-Cd充電池を4個直列してプラスティックケースに収めたものであるため、経年劣化や容量抜けした際は、プラスティックケースを殻割りし、市販のSC形充電池で置換すれば延命できる。
  3. ふつうに考えると謎の製品仕様だが、恐らく、1種類のACアダプタを他機種でも使用できるようにすることによる量産効果で製造原価と販売価格を下げることを追求した結果だと思われる。